岡部の安全方針

岡部では、子どもたちが予測することができない、重大な事故に結びつく危険(ハザード)を排除しながら、遊びの価値を高めるチャレンジ要素を適切にコントロールし、チャレンジで生まれる危険(リスク)を管理することが、「遊びの安全」を確保するうえで大切だと考えています。

ハザードの十分な排除

子どもたちからは予測することのできない、遊具の設計や構造・配置からおこる危険が「ハザード」です。
大きな怪我につながるハザードは排除されなければなりません。
岡部では物的要因と人的要因の両側から十分に考慮することで、ハザードによる重大な事故を防ぎます。

リスクと遊び

遊びの中の冒険や挑戦から生まれる危険が「リスク」です。 子どもたちはリスクによって学び、危険回避の能力を身につけていくため、リスクが少ない遊具では、遊びの価値は高まりません。
ハザードは十分に排除しつつ、安心して遊べるようなリスクの管理がなされているかどうかが、遊具の重要なポイントです。

事故対策

子どもたちは、大人が思いもよらないような遊びを行なうものです。想定される使い方ではない危険な行動を行なったために、ケガを負ってしまう事例も多数あります。
もしそのような事故がおこっても、重大事故につながるのは未然に防がなければなりません。その際に、安全対策の重要なポイントとなるのが、材料選びです。

厚生労働省 遊具で発生した事故調べ

遊具による事故の原因としてもっとも多いのが、「転落・落下」で、事故の半数以上を占め、次いで「転倒」「衝突」「飛び降り」等となっています。
岡部では、このような事故が大きいケガにつながらないよう、安全な設置面での予防をご提案しています。

大きなケガを予防する設置面の素材

設置面の敷設素材について「遊具の安全に関する基準JPFA-SP-S:2014」では、「高難度系遊具」や「大可動系遊具」に該当する遊具を設置する場合は衝撃吸収性能を有する素材の敷設が必要と新たに追記され、それ以外の遊具でも望ましいとされています。

初期の費用対効果が良くメンテナンスしやすい「砂」

必要な所に絞って手軽に設置「ゴムマット」

芝の緑の美しさと泥落とし機能性「人工芝」

デザイン効果も兼用「ゴムチップ舗装」

屋外でも防水性のある
「ウレタン吹付クッション」

室内で必要な所に絞って設置
「クッションマット」

大きなケガを予防する設置面の素材

遊具の事故原因の多くを占める落下事故軽の減対策として、適切な設置面対策をされても、経年劣化等により敷設材の衝撃吸収性能が低下することはどうしても避けられません。
その為、適切な維持管理や安全対策には、見た目の劣化だけでなく、衝撃吸収性能の能力が十分満たされているかを判定することが大切です。
㈱岡部では、(一社)日本公園施設業協会の衝撃吸収性能測定機器にてその現場の衝撃吸収性能を測定し、各種の設置面材料別に性能を判定いたします。

JPFA規準と取り組み

平成26年6月30日付で改訂された国土交通省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」の内容に沿って、遊具メーカーなどの業界団体である一般社団法人日本公園施設業協会は、自主規準として「遊具の安全に関する規準JPFA-S:2008」を、新たに「遊具の安全に関する規準JPFA-SP-S:2014」と改訂しました。
今までの遊具の安全に関する規準に加え、近年の傾向・動向を踏まえた新たな課題に対応するため「運動能力やバランス能力が要求される遊具の安全対策」、「子どもが利用する可能性のある健康器具系施設の安全対策」に関する規定を新たに設けるとともに、「遊具利用者の対象年齢の拡大」なども行われました。
当社ではその規準に準拠し、遊びの価値を尊重しながらリスクは適切に管理することで、安全で安心できる公園施設を提供します。

安全領域の確保

安全に利用するため個別の遊具アイテムに安全領域を確保します。
遊び場は、遊具だけではなくそのまわりの空間の安全性も総合的に考える必要があります。

安全領域とは…
遊具の安全な利用行動の際、必要とされる空間であり、万が一、子どもが遊具から落下したり、飛び出したりした場合に到達すると想定される範囲のことであり、安全に利用するために必要となります。

対象年齢の表示

遊具を使用する時、利用者の対象年齢がわかる様に「年齢表示シール」を貼付明示しています。

また、子どもたちやその保護者に対して安全に対する意識を高めていただき、人的ハザードを軽減し事故を予防するため、遊具種類別注意シールを各アイテムに貼付しています。