たずさわる人の想いがつながり、思いのほか早く完成。

──制作するにあたっては、どんな要望を出したんですか?

菊澤:最初は吹き抜けの一部分だけにネット遊具をお願いしよう思っていたんですが、理事やスタッフに相談したら、吹き抜け全部に張った方がいいという結論になったので、そのような設計でとお願いしたのと、納期ですね。もともと4/1が5周年だったので、そこには絶対間に合わせてくださいと、お願いしました。

守山:初めてお会いしたのは1月。そこから設計プランを起こして、ネット遊具と壁のボルダリングを採用いただき、2月末にはできあがりましたね。

──約2か月ですか!それはかなりタイトだったのでは?

橋本:はい、実際そうでしたね。壁のボルダリング部分を先に進め、その間に時間のかかるネット遊具の金型の製作を急がせました。ネット遊具は金型がないと張れないので、これが仕上がる時期が鍵でしたが、全てうまくいきました。

菊澤:当初はギリギリになるかもって言われていたんですけどね。どうしてもという、こちらの熱意をよく汲み取ってくださったと思います。カフェで出している美味しいランチが効いたのかも、なんて(笑)

いよいよ完成披露。果たしてその反応は?

──完成したネット遊具をご覧になって、皆さん、どのような反応でしたか?

菊澤:子供たちはひと目見たら、うきうきワクワクするんだろうなって思っていたんだけど、なんていうか、息をのむっていう感じで驚いていましたね。見たことがないから、一瞬「えー?なにこれ?」って感じで固まっていました(笑)。

山﨑:そうそう。もっと喜ぶかと思ったら、驚いたっていう方が先でしたね。でも、すぐにみんな遊び始めましたけどね。

最初は足元が見えているのが怖いっていう子がいたので、毛布を敷いていたんですけど、1回から2回遊んで慣れたら、みんな「わ~っ」と自由に遊び始めました。今は怖がっている子は全然いないですね。

──ネット遊具が来てから、お子さんたちの遊びに変化はありましたか?

山﨑:断然、上にいることが多くなりましたね。私たちが思いつかないような遊び方を編み出したりして。
例えば、ボールプールのボールを網目から落としたりとか……。突然上からボールが降ってきた時は、びっくりしましたよ。すぐボールの大きさは変えましたけどね(笑)。他には、お気に入りの柔らかいぬいぐるみを持って行ってコロ~ンと一緒に寝っ転がったり、絵本を読んだりする子もいれば、その辺を走り回る子もいますし、それぞれ自分で色々な遊び方を考えだすので、見ていておもしろいですねえ。

──親御さんたちの反応はどうでしたか?

山﨑:第一声はやっぱり「わ~♪、すご~い」という感じでしたね。
そのあとは「私(乗っても)大丈夫かな?」って(笑)。
この遊具は800キロまで耐えられるので、「80キロの人が10人乗っても大丈夫だから、大丈夫大丈夫!」とお伝えしたら乗る方も多かったです。

菊澤:初めてご覧になる方はみなさん「こんなの見たことない」って驚かれますね。
案外ご自分でも乗ってみる親御さんも多いですし。子供だけじゃなく大人も惹きつけられるようですね。