インクルーシブとは?遊び場づくりで考えたいこと

近年、公園などでは、さまざまな子どもたちが一緒に遊べる「インクルーシブな遊び場」の整備が進められています。では、インクルーシブな遊び場とは、どのような場所なのでしょうか。
インクルーシブな遊び場を考える際は、遊具だけでなく、一人ひとりの遊び方や移動のしやすさ、過ごし方など、空間全体に目を向けることが大切です。

 

インクルーシブとは?

「インクルーシブ(inclusive)」には、「すべてを含む」「包み込む」といった意味があります。誰かを排除するのではなく、それぞれの違いを認めながら、ともに過ごせる環境を考える際に使われる言葉です。
遊び場においても、障がいの有無などにかかわらず、さまざまな子どもたちが一緒に遊び、過ごせる環境づくりが進められています。一人ひとりの違いに目を向け、それぞれの方法で遊びに参加できることが、インクルーシブな遊び場を考えるうえで大切な視点のひとつです。

 

インクルーシブな遊び場とは?

インクルーシブな遊び場は、特定の遊具を設置することだけでつくられるものではありません。さまざまな子どもたちが一緒に過ごせるよう、遊び方の選択肢や移動のしやすさ、過ごし方など、空間全体を考えることが大切です。例えば、登る・すべるといった体を動かす遊びだけでなく、触って楽しむ遊びや音を楽しむ遊びなど、さまざまな遊び方を取り入れることが考えられます。また、遊び場までの動線や段差、遊具周辺のスペースに目を向けたり、少し離れて過ごせる場所を設けたりすることも、インクルーシブな遊び場づくりのひとつの考え方です。

 

インクルーシブな遊び場づくりで考えたい3つのこと

① さまざまな遊び方を取り入れる

子どもによって、興味を持つ遊びや楽しみ方はさまざまです。登る・すべるなど体を動かす遊びだけでなく、触る、音を楽しむ、じっくり観察するなど、さまざまな遊び方を取り入れることが考えられます。また、立ったり座ったりと異なる姿勢で楽しめるようにするなど、遊び方に選択肢を持たせることも工夫のひとつです。一人ひとりが興味や自分に合った方法に合わせて遊びを選べることは、インクルーシブな遊び場づくりを考えるうえで大切な視点です。

② 移動しやすさや遊びやすさを考える

インクルーシブな遊び場づくりでは、遊具そのものだけでなく、遊び場までの動線や遊具の周囲などにも目を向けることが大切です。
例えば、段差を少なくしたり、スロープを設けたり、ベビーカーや車いすなどで移動する場合にも配慮し、通路幅やスペースを確保する方法があります。
また、遊具に近づきやすい配置や、遊びに参加しやすい環境について考えることも、インクルーシブな空間づくりの視点のひとつです。

③ それぞれに合った過ごし方を考える

子どもによって、遊び場での過ごし方もさまざまです。思いきり体を動かして遊びたいときもあれば、少し休んだり、落ち着いて過ごしたりしたいときもあります。例えば、体を動かして遊ぶ場所とは別に、座って休める場所や、少し離れて過ごせる場所を設けるなど、異なる過ごし方ができる環境を取り入れる方法があります。それぞれが自分に合った過ごし方を選べるようにすることも、インクルーシブな遊び場づくりを考えるうえで大切な視点です。

 

施工事例 こどもふっかパーク(埼玉県深谷市)

こどもふっかパークは、0歳から18歳までの子どもとその保護者が利用できる屋内型の児童施設です。
遊び場には、ネット遊具や木製遊具をはじめ、体を動かす遊び、音を楽しむ遊び、ごっこ遊びなど、さまざまな遊びを取り入れています。また、遊び場づくりには多重知能理論(MI理論)の考え方も取り入れ、一人ひとりの興味や得意なことの違いに目を向けながら、それぞれが自分に合った遊びを選び、楽しめる空間づくりを行っています。
子どもたちがそれぞれの興味に合わせて遊びを選べることを意識した、インクルーシブな遊び場づくりの事例です。

こどもふっかぱーくの施工事例ページはこちら

 

さまざまな子どもが一緒に過ごせる遊び場へ

インクルーシブな遊び場は、特定の人だけに向けた特別なものではなく、一人ひとりの違いに目を向けながら、さまざまな子どもたちが一緒に遊び、過ごせる環境を考えていくものです。遊具だけでなく、遊び方の選択肢や移動のしやすさ、それぞれに合った過ごし方など、空間全体に目を向けることが大切です。さまざまな人が利用することを想定しながら計画することが、インクルーシブな遊び場づくりにつながります。

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