「患者さんにとって“楽しい場所”にしたい」
想いを体現するチャレンジの一つが大型遊具だった

−−院長先生のお二人は、学生時代からのお仲間だとうかがいました。

中村:同じ大学の同級生で、お互いを10代の頃から知っている仲です。学生時代から「一緒に何か楽しい事をしたいな」とよく話し合っていて、本当に患者さんのためにお役に立てる歯科医療を提供したいという思いから、一緒に開業することになりました。

−−一般の歯科医院でオリジナルの大型遊具を設置したいと思ったのは何故ですか?

鈴木:歯科医院はどうしても「怖い」イメージを持っている方が多く、そこを改善して立ち寄りやすい場所にする事を目標にして、普段から診療しています。
楽しい雰囲気づくりをしたい、気軽に遊びに来るようなイメージの歯科にしたい。その一つとして、遊具の設置も以前から考えていました。
開業して1年ほどで、同じ敷地内に新館を開設することが決まり、テナントの建物が通常より天井を高くできることがわかって。それなら大型の遊具を設置できるということで、具体的に遊具設置の検討をはじめました。たまたま良いタイミングが重なって、実現することができたと思います。

中村:本院でもキッズスペースを設置していますが、絵本や遊具で静かに遊べる、他でもよく見受けられるタイプの遊び場です。新館の大型遊具は、思い切り体を使って遊ぶことのできるスペースになっていて、他には見られないもの。
ガラス張りで外から見える位置にあることで、通りがかりにぱっと見て楽しそうなイメージが伝わり、子どもが遊びたい・行きたいと思える場所になっていると思います。

−−医療設備ではない大型遊具にお金をかけることに躊躇いはありませんでしたか?

鈴木:当院は住宅街にあり、向かいに幼稚園があったり学校が近接したりしている場所です。地域柄ファミリー層が多く、お子さんや子ども連れの患者さんも多いので、遊びに来るような感覚で来てもらいたいという気持ちが強くありました。
確かに利益という側面ではマイナスかも知れませんが、利益をあげることよりも、患者様の恐怖心や不安を取り除き、より良い歯科治療を提供することに重きをおきたいと考えています。もちろん経営も大切ですから、専任の事務長をおいて、マネジメントをしっかりやってもらっています。