──「おやつタウン」の今後の展望、新しく考えていることはありますか。

君塚:我々のような施設を装置産業というんですよ。どこのレジャー施設もそうなんですが、その逃れられない宿命として、新しいものを常に造らなくてはならない。もちろん、スペースに限りがあるので、「おやつタウン」では古いものを壊して新しくする、スクラップ&ビルドを繰り返していきます。
じつは2020年に、大阪のなんばに第2号店をつくったんですよ。「リトルおやつカンパニー」という施設だったんですが、まさしくコロナの大打撃で、残念ながら早期撤退することになりました。
ただ、構想としてはあきらめていません。機会を狙って、まずは国内で2号店を考えていきたいですね。

松本:コロナでしばらくのあいだ大きなイベントができていなかったので、落ち着いてきたら、皆様にもっと楽しんでいただけるイベントをどんどんやっていきたいという気持ちはあります。
今年のクリスマスはシーズンイベントとして、ジャングルジムをクリスマスの音楽にあわせてライトアップするイルミネーションショーを実施しています。とっても綺麗で、大好評をいただいているんですよ!
今後も冬だけではなく、季節ごとにアレンジして、音楽など変えてやっていく予定です。

──今後の岡部に対して期待すること、希望などあればお聞かせください。

君塚:まずは、お客様に安心して楽しんでいただくためのアフターメンテナンスをお願いしたいですね。
我々は常に新しいものを作らなくてはいけない宿命があるので、こちら側からの依頼という形だけでなく、むしろメーカーさんのほうからの提案やアイデアも、積極的にお出しいただけるといいなと思います。

正野:今回も含め、実際に遊具を作る際には、納期や場所の条件、予算などなどいろいろな制約があるため、入れたかったけれどできない遊具もあります。じつは開発中の遊具があるのですが、実際に社内で検証して、安全かどうかを確認しなければ使うことができないので、納期的に取り入れることができなかったものなどもあります。

君塚:そういうのを聞きたいですね。

小野:街中を歩いていると、けっこう遊具のヒントがあるんですよ。たとえば巨大なハートを見かけて、遊具にしてみたいと思ったら、そのヒントから、じゃあ構造的にこれはできるのか、コストはどのぐらいかかるのか、と考えていきます。結構、思いついてもこれは厳しいよね、っていうのもありますが。
いま実際に、四角形の立方体で何かできないかという着想から、岡部が独自に考えたリジナルの遊具を開発して、現実化させようとしている最中です。
これは遊具をキューブ状にして増やしていける遊具で、遊具が増殖して進化していく。たとえば、限られた予算の中で最初に遊具を設置したとして、次の年に少し予算ができたとしたら、そのキューブを増やしていくことができます。

松本:面白いですね。

小野:僕らがアイディアを出しても、実現させる設計が大変なわけですが(笑)
今後は、次なる新しい施設でもお役に立てるよう、お客様に喜んでいただけるオリジナリティーのある遊具を考え、ご提案させていただきたいですね。
本日は、ありがとうございました。