オリジナリティーが持つ可能性施設運営の力になる「遊具」とは

大阪府枚方市の車塚公園は、約5ヘクタールの広大な敷地に史跡や広々とした芝生スペース、最新の防災設備を備える、近隣住民の憩いの場所。
建設・鉱山機械メーカーであるコマツの、枚方市で操業する大阪工場では、2021年の創立100周年記念事業の一環として、車塚公園にオリジナルの遊具の寄贈を企画し、岡部が設計から制作、施工までを担当しました。コマツ大阪工場のプロジェクトチームの皆様と、(株)岡部東京支店の小野と設計の山本、施工担当山崎が、コマツ大阪工場にて対談をさせていただきました。

創立100周年の記念事業として行なった遊具の寄贈
コマツを象徴するブルドーザーが公園のシンボルに

──今回のプロジェクトのきっかけ、目的は何でしたか?

コマツ/三木:コマツは2021年に創立100周年を迎え、このプロジェクトはその記念事業の一環として大阪工場にて行ったものです。ステークホルダーに感謝の気持ちを示すというコンセプトで、各工場がそれぞれ記念活動を実施しました。
大阪工場は、他工場と違い市街地の中に位置しており、地域の方のご理解とご協力のもと、普段の生産活動を続けることができています。そこで、地域の方へ感謝を示す何かをしたいと考え、さまざまな所属部門の社員が集まり、案を出し合った結果、近くの車塚公園という公園に遊具と桜を寄贈し、コマツに親しみを持っていただこうという案が生まれました。このプロジェクト以外にも、大阪工場の記念活動として、工場外周に地域の子どもたちの描いた絵を展示したり、近隣の工業高校を対象とした技能インターンを実施したり、外部からアクセス可能な建機の展示場を新設したりしました。

──出来上がった遊具の印象、ご利用者様からの反応はいかがですか?

コマツ/永瀬:想像よりとても大きく、迫力がありました。大きなブルドーザーの中に、細部までこだわりが詰まっていて、特に、屋根の色付きの天窓が、地面を彩る様子はとても綺麗で、素敵だと感じました。

コマツ/中嶋:ブルドーザーの滑り台は珍しいので、間違いなく公園のシンボルになっています。ブルドーザー公園と呼ばれるようになればいいなと思います。感謝のメッセージも届いていると聞いているので、設置して本当に良かったと感じます。

コマツ/佐多:我々の細かい要求に際し、真摯に対応くださった岡部さんには感謝いたします。幕が外された瞬間、近隣のたんぽぽ保育園の園児達の歓声と「ブルドーザーや」の一言、そしてメンバーの表情を見て想像以上の出来栄えに満足感を得た瞬間を今でも覚えています。