「今までにないブルドーザー型遊具を作りたい」
想いを叶えるのにぴったりだった岡部のオリジナリティー

──岡部について、どこで知りましたか。ほかにも検討した会社はあったか、最終的に岡部に発注を決めた理由もお教えください。

コマツ/佐山:遊具を作ってくださる会社を選定するために、いろんな遊具会社の HP を探していたところ、岡部さんのHPにたどり着きました。
「今までにないをカタチにできる遊具メーカー」というキャッチフレーズのとおり、掲載されている実施例がどれも個性的で、「今までにないブルドーザー型遊具を作りたい」という私たちの思いにぴったりでしたが、選定に公平性を期すため、他の遊具メーカー4社も含めて、私たちの想い、予算などを伝え、コンペティション形式で選定させていただくことにしました。
各社ともそれぞれ素敵な遊具をご提案いただいたのですが、安全性への高い意識や、こちら側の要望に寄り添おうという姿勢、抜群のデザイン力などを評価し、満場一致で岡部さんを選ばせていただきました。

──岡部設計の山本さんは、設計をされるにあたって特別な思いがあったそうですね。

岡部/山本:私は高校1年生の時に建設機械のデザインに魅了され、建設機械のトミカを集め始めました。その一番初めに購入したのが、コマツさんの油圧ショベルです。実物を見ても、工事現場に映える黄色がとても魅力的で、工事現場で働く際に機能を最大限引き出すために考えられたボディは、“もはや造形美だな”と感じました。
遊具メーカーであるこの岡部で、いつか大好きな建設機械にかかわる遊具を作りたい!と思っており、上司に「建設機械に関する案件がきたら、わたしに振ってください!」とお願いしていました。その数週間後に、ちょうどコマツさんからのお問い合わせがあり、私が設計担当になることができ、もう、運命だと思いました。
初めはコンペティション形式だったので、予算内で最大限、建設機械の魅力を感じてもらえるように、できるだけブルドーザーの形を崩さずに遊具を提案することにしました。そして光栄なことに、選んでいただき、実際にコマツさんの遊具を作る権利をいただきました。

──コマツさん側での、遊具についての具体的なイメージや希望はどんなものでしたか。

コマツ/佐多:遊具へのこだわりは何といっても「ブルドーザー」。コマツはブルドーザーを製造している国内唯一のメーカーであり、大阪工場は全世界の工場でも大型ブルドーザーの一極生産工場でもあることから強いこだわりを持ちたいと思いました。
最初のデザインを自分なりにアレンジし岡部さんに提案するなどして思いを伝え、最終的にはミニチュアモデルまで送って再提案のお願いをしました。ラインの太さまでこだわり、よりブルドーザーらしく見える(遊びに来た人が一目見てブルドーザーと思ってくれる)ようにと、強く思っていました。
出来上がった遊具は、色合いのアレンジで、ブルドーザーが土砂を押している様子までリアルに再現されていて、その出来栄えにも感動しました。