「よりよいものにしたい」両社の一致した想いから
どんどん進化していった遊具

──遊具製作過程で、印象に残っていること、エピソードなどありますか?

コマツ/熊谷:最初に提案いただいた遊具は、機能面・安全面で文句の付けようがないものだったのですが、デザインについては、こちらが想像しているものとは少し異なるものでした。そこで、設計の方とデザインのイメージを共有し、変更をお願いさせていただきましたが、変更後のデザインが想像していたよりも素晴らしいものだったので、イメージ画を拝見した時に皆で喜んだことが印象に残っています。

コマツ/今津:じつは当初の予算はオリジナル遊具を制作するにはかなり厳しいものでした。打ち合わせを重ねていく中で、私たちもやはりもっと良いものにしたいという思いが強くなり、そのために経理部門にかけあって何とか予算をつけてもらえることができました。

岡部/山本:岡部に発注をいただいた後打合せを重ね、コマツの方々とブルドーザー遊具のディテールを繰り返し固めていく中で、コマツの方々の自社製品に対するこだわりや愛、予算の中でより良いものを作りたい!という強い想いを感じました。私もそれに応えられるように、もっとリアルに、もっと面白く…そのなかでも遊具としての必要な遊び要素も入れられるよう、精一杯、力を注ぎました。
じつは制作していく過程で最初の設計からどんどん変わっていくことに少し不安もあったのですが、コマツの皆さまが道しるべをくださったおかげで、結果、想像以上にリアルで素敵な遊具を作ることができたと思います。設置した遊具で子どもたちが遊んでいる姿を見たときには、達成感と嬉しさで胸がいっぱいになりました。

──施工についてはいかがでしたか?

岡部/山崎:コマツさんの100周年事業の一環としてブルドーザー型の遊具を設置する現場担当をすることが決まり、どこにでもあるような遊具ではなく、コマツの方々の想い、設計担当者それぞれの想いがつまった唯一無二の遊具だと思いました。
実際現場施工しているときには、親子連れの方々からいつできるのか、楽しみにしていますといった声があり、私が思った以上に多くの人が楽しみにしている様子だったので、嬉しい反面プレッシャーを感じながらの施工になりました。
小さいころ遊んだ遊具が記憶にあるように、ブルドーザー型の遊具が少しでも多くの子供たちの記憶に残る遊具になればという思いで、遊具設置をさせて頂きました。遊具で遊ぶ人たちだけではなく、車塚公園の風景として、さまざまな人たちに届いてほしいです。

コマツ/三木:私たちも、今回寄贈したブルドーザー型の遊具や桜が、これから100年先も、公園に来る人に愛され続けてほしいと思っています。
また、大阪工場の正門から、車塚公園へは北東に約500m歩くとすぐの距離にあり、この道沿いの工場外周に、桜を植樹しました。工場から車塚公園へ続く桜の並木道のように、コマツが地域とつながり、今後もよい関係を築いていきたいという思いも込めています。

コマツ/佐多:今も通勤の行き帰り、公園の近くを通りながら横目に眺めていますし、たまに小さい子どもが遊具で遊んでいるのを見かけると安心します。