「アンバル」をきっかけに広がっていく
子ども事業の可能性

──今後の展望、新しく考えていることはありますか。

社長:子どもに関することは、いろいろと広がっていく可能性が大きいですよね。
始めたばかりですが、アンバルのオンラインショップもやっていて、こだわりの商品の掲載を進めてている最中です。
ECサイトも、1年ぐらいかけて定着させていって、アンバルの利益を安定させるために少しでも補えるものにしたいと思っていて。事業の継続性を考えていくと、本当に大変ですね。
でも、目先の数字ばかり追うと夢がなくなるので、もっとコミュニケーションが必要ですね。

足立:本当はスタッフも楽しまなきゃいけないんでしょうけど、日々の業務に追われていて。楽しまないといろんな発想が出てこないですよね。

奥様:衛生面の徹底など業務で余裕がない状況ですが、スタッフにも子どもと一緒に遊んでもらうのが大事だなと思っていて。お客様とのコミュニケーションがもっととれたら、さらに居心地のいい空間になっていけると思っています。

あと、遠慮されている大人の方も、どんどんネット遊具に上って遊んでいただきたい。ネットに上ると、むしろ大人の方の方がテンションがあがるし、ボールプールに埋もれて寝転んで癒されているお父さんも見かけます。 だから、遠慮されている大人の方にはもっと遊具に上っていただいて、親も子も楽しめる空間だねって思ってもらえたらいいですね。

奥様:いまご利用の方は、お子さんについてすごく考えていらっしゃる方が多い印象です。衛生面や安全性、体の発育に良いネット遊具もあるし、1階の木製のおもちゃも家で揃えようと思ったらすごい金額になるので、それを試せると思ったら料金は別に高いと思わないと言ってくださる方もいらっしゃいました。
とはいえ、なかなか無料の大きな公園などには勝てないですよね。

社長:無料だし、食事ができる場所もあるので。

奥様:うちはもともと館内飲食禁止で、決まった場所で飲み物だけOKだったんですが、お昼ごはんを食べさせたいという方が多くいらっしゃいました。
そこで、お庭のほうでお食事していただけるよう開放したり、キッチンカーを呼ぶイベントなども行ったりしていて、今後も続けたいと思っています。

社長:アンバルに価値を感じてくださっている方に利用して良かったと思っていただき、どんどん来ていただくには、もっとSNSなどを使って幅広く知ってもらわなければいけないというのはありますね。
あと、ここを建築会社がやっているということが全然リンクできていないので、そこはもっと伝えていかなければいけないですね。

──今後の岡部に対して期待すること、希望などあればお聞かせください。

社長:私たちが欲しいものを、リーズナブルに(笑)開発していただきたいです。それを、買取ではなく、リースにして欲しい。その時代その時に流行りのものを、こういうお金に困っているところにリースをしてもらえたらいいのになと思います。

小野:じつはリースについてのお問い合わせは多いんですよ。岡部でも検討はしているのですが、なかなかハードルが高いんです。
価格を安くするのは難しいですが、今、ある程度規格化して増やしていけるというコンセプトの遊具を開発しています。少しでも遊具が導入しやすくなるよう考えてはいますが、やはり一般的な感覚からすると驚く価格にはなってしまうんですよね。

社長:いつも思うんですけど、本当はこういう施設にもうちょっと補助していただけるような、国なり自治体の事業があるといちばんいいんですけどね。私たちのような思いを持ったところ、公共性のあるような施設には、ぜひ補助を検討していただけないかと思っています。

小野:板井さんは注文住宅をやっていらっしゃいますが、家にネット遊具をつけたいという個人の方からのお問い合わせも、じつはけっこうあるんですよ。でも、皆さん金額を聞くと、やはり「えっ」となりますね。

社長:子どものものは金額が高いですが、お金がかかってもこだわったものにしたいという層はいると思うんです。
今後、アンバルをアイコンとして弊社の子ども事業を知っていただいたお客様に向けた、子どもの育ちのための注文住宅を考えていきたい。デザインもそうですが、ネット遊具とのセットなど、岡部さんともコラボできるようなものをやっていけたらいいですね。
ぜひこれからも、よろしくお願いします。